昨年のEV(電気自動車)の米国での販売結果! / by Toshi Chino

環境に優しいEV車はどこの国でも奨励しているが現実にはいろいろな問題があり発展はスローだ。

昨年の米国での新車総販売台数は約17,000,000だったが EV車はそのたったの2%の約324,900に終わった。

その中で数年前には倒産が噂された唯一のEV専業メーカー、カリフォルニア州のテスラ社(Tesla)の株価は大幅に上昇して
大いに気を吐いた。

下記が各社のEVの2019年の販売台数だ。

1。 Tesla Model3 Compact  Sedan ーーーー193,366 (数字は台数)

2。 Tesla S & X Model  (高級車)ーーーーーー66、600

3。 Toyota Prius Prime (PHB) ーーーーーーーー23,630

4。 GM、 Chevy  Bolt  (EV)ーーーーーーーーー16、418

5。 Nissan Leaf  ーーーーーーーーーーーーーー12,365

6。 Audi  E-Tron  SUV ーーーーーーーーーーーー5、369

7。 Hyndai KONA SUV ーーーーーーーーーーーー3,593

8。 Jaguar I-Pace SUV ーーーーーーーーーーー2,594

9。 Kia Niro SUVーーーーーーーーーーーーーー−965

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
      Total ———324,900 


EV車販売における米国市場での問題点;

1。一回の充電での走行距離は Teslaが No.1 でModel3が 320 Milesだ。
  しかし他のメーカーのは平均して200から250Milesで充電時間も30分以上かかる。

  これはガソリン車に比べてとても時間を食うので消費者が飛びつかない理由だ。

2。ガソリン車に比べて値段がまだ高すぎる。(バッテリーのコストが量産にならないので高い)

3。 Tesla の車も値段が高いが抜群のSimpleで良いスタイル。そして自動運転のソフト(Autopilot) は約95%は
   完全自動運転に近いソフト。そして古いモデルでも常に自動運転ソフトはアップデートで最新版になる。
   他のEV車はこんな凄いソフトは皆無だ。

   実はこれが若い人のFashion mind をくすぐるのだ。現代のカッコ良いとはシコンバリーとかIT人間だ!

  (しかしTeslaのAutopilotは完全無人自動運転向けではない。現時点で米国政府が完全自動のソフトで一般の道路での使用認可を出したのは
   GoogleのWymo ソフトだけである)

4。 自動車販売の各ディーラーはガソリン車の販売にブレーキがかかるのを懸念してEV車の販売に超消極的だ。

5。 特にEV車専業メーカーのTeslaの車はどこも扱わない。他のEVメーカーは大半がガソリン車なので無理に押し込み
   ディーラーもやりたくないが断れないので渋々扱っているのが実情。
   そのため Teslaは独自で各地にショールームをOpenして販売は主にAmazon ドットコム方式のオンラインWebsiteだけ。

6。 Teslaだけが各地に(主にCalifornia 州)高速充電Stationを配置している。そしてこの充電器はTeslaの各モデルきり充電出来ないようになって  
   いる。他のメーカーはTesla以外の充電器を設置しないとーーー!
   この辺りがTeslaの凄いインフラだ。

   勿論自宅で充電は可能(高速の220ボルト)だが大都市での住民はほとんどアパートやコンドに住んでいて一軒家は少ない。
   だからチャージングステーションが近くにないと!
   
しかし値段が安くなると今のTeslaの1回の充電での航続距離はガソリン車の満タンに近くなってくるし、今年は昨年より販売が伸びる可能性が
大だ。そして中国の上海工場で現地生産が先月から始まったので中国市場は中国製、米国製は米国、日本そしてヨーロッパ向けの供給が大幅に改善される予定だという。

https://www.yomiuri.co.jp/hobby/atcars/impression/20200108-OYT8T50030/


Mike Yamamoto