9年もかかり冥王星にたどり着いたNASAの New Horizons 探査機は未だ燃料があり
ロケットを噴射して別の物体にたどり着くことができるという。
冥王星 (Pluto) 自体人類がたどり着いた最遠の太陽系の物体だ。
太陽の回りには水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星そして海王星が
水平に並び円を描いて回っている。
しかし冥王星は軌道の一部は海王星よりも太陽に近く接近するし、他の惑星みたいに水平に回らず
縦に弧を描いて回っている。そしてこの小惑星が唯一太陽系の最後の小物体のゴミの群をなすベルトである
クイパーベルトの中を回っている。このクイパーベルトの小惑星砂塵群が太陽系の最後の壁だ。
この先は太陽系ではない宇宙が広がる。
2015年の7月にNew Horizons 探査機が冥王星に最接近したのはこの岩石群のゴミ状のクイパーベルトに
たどり着く前だった。
現在のNASAの目標はPT1という直径が50キロの長さの超小惑星だ。冥王星自体月よりも小さい物体だが
これはあまりにも小さい物体だ。
10月の後半から12月の後半までにNew Horizons探査機のエンジンを
再点火して方向を変えてPT1に向かいこの物体の最接近は2018の後半か2019年の初めの予定だという。
冥王星(Pluto)は1930年に米国人の宇宙観測で発見された。海王星が1846年に発見されて約100年後の
発見でそれだけ探すのが大変な惑星だった。そして2006年に小惑星に分類されたが冥王星の近くで同じサイズの惑星が
どんどん戦後発見されたことによる。米国の唯一の天文学者が発見した惑星だったこともあり人気のある
小惑星でDisneyもアニメでPlutoとこの惑星の名前のキャラを出したほどだ。
それだけに2006年に小惑星に分類されて太陽系の惑星から除外されたのは米国にとって大きなショックだった。
Mike Yamamoto