DNA の照合で今まで色々な犯罪が解決された。
その前迄は今でも通用するが指紋の照合である。防犯カメラも大いに役立っている。しかし指紋を採取した資料が長い年月で劣化して20年から30年前の犯罪で採取したものは照合しても思うような結果ができないこともある。
この点DNA鑑定の方が確実性がある場合もある。
今までのDNAの利用価値はまず犯行の場所で採取したものと、犯人として逮捕した者からのDNA採取で一致すると言うことで真犯人と決めつける事が出来る事だった。つまり犯人を先ず捕まえないとダメなのだ。
しかし最近話題になった4月に逮捕までこぎつけた”Golden State Killer” のケースは異例だった。先ず犯行現場からのDNAで容疑者をインターネットのサイトから絞り、裏ずけ捜査で逮捕までこぎつけたと言う事で注目された。
米国では白人や黒人の間で祖先を探すとか血縁をさがすとか?インターネット上のサイトでそのサービスをするサイトがある。それをgenealogical websites と言ってGDEmatch.com,Myheritage.com,Ancestry.com,23andme.comYserch.com などなどで年々人気が増え、会員も大幅に増えている。(Myheritage.com が最大で1回の調査料金は約100ドル)
そしてもちろん申請者はDNAサンプルを提供しなければならない。(口に入れたツバ付き綿棒をこれらのサイトに発送)
1974年から1986年までに12人を殺害して、46人を強姦し1,118件の強盗の犯行はSacramentoからロスの南のIrvine そして他の場所までの及んだ。しかしこれらの事件当時は犯人はある特定の場所での犯罪として各地が独自の捜査で犯人を追っていた。
そして皆迷宮入りで終わったが、見直しを2,000年にした時、これらは犯罪の手口から同一の犯人の仕業と断定した。
こう言う昔の迷宮入りの犯罪はDNAが手がかりで初めて上記のGenealogy の websiteに犯人のDNAを提供してそれに近い一般のDNA提供者を探した。つまりDNAは本人でなくとも親族を探せるのだ。
こうしてよく似たDNA提供者を絞り込み、その家族を調べ、犯行時にその人がその場所にいたかどうか?を調べ上げ、最後にこの人という人を見張り、その家を見張り続け、ゴミ袋の中のコーヒーカップとか食べ残しからDNAを採取し、犯人が残したDNAと照合して100%マッチしたという。
犯人は白人で元警察官という人だった。元警察官だったから捜査員の参考人まで上がって来なかったのだろう。
前にも述べたが今迄はDNAの照合は最後の犯人の決め手だった。
このケースではDNAが捜査のスタートだった点が画期的だった。其れを可能にしたのは上記のようなGenealogyのサイトだったのである。
しかしDNAの照合でショッキングなケースもある。中には父親が自分の本当の父でなく、叔父さんが父だったとか?知らない人が自分の異母または異父兄弟や姉妹だったとか?(隠し子の存在)
全国民がもしDNAを提供していたら今後の犯罪で強姦とか殺人で争って殺された場合はDNAで犯人が上がる可能性が大だ。しかしPrivacyの面ではどうか?
こういうことを考えさせられるこの事件は結末だった!
Mike Yamamoto