今では誰でも世界中で当たり前のように毎日使っている電子メールは
驚いたことに1971年に Raymond Tomlinson が発明した。
例のアドレスを決めて@をつけその後にProviderの名前と最後に.com,.org,.net
etc.をつける方式だ。
そして今月74歳でこの世を去った。
MITを出て世界最大の軍需開発会社 Raytheon でのARPANETという国防省のネットワーク内でこのメールが生まれた。
勿論パソコンなんてなかった時代だった。
Raytheon Corp.はミサイル開発や宇宙開発さらにレーザー技術に優れ副産物として家庭用の電子レンジを発明した会社だ。
その当時のネットーワーク(コンピューターをつなげてデータを共有する)ではある特定の人にメッセージが受けて、送れなかったのだ。
会社内とか研究室だけに限定されていたネットーワークは今やインターネットと進化して世界のどこにも交信できる
革命的な現代の必需品となった。
電子メールが爆発的に広がったのは Microsoft の Window 98 というOSからだ。
1998年に出たこのOSは 画面にアイコンが出てそれをクリックすると色々なソフトのアプリが出てくる画期的なものだった。
従って電子メールは発明してから一般大衆が使うまで実に27年もかかったのだ!
Win98のまえにすでにAppleのMacではこの色々なソフトのアイコンを画面に表示する技術(GUI) を、これを開発した
Xerox Corp. (大型コピーマシーンの発明会社)で Steve Jobbs が見てライセンスしたのだ。
Xeroxはあまり知られていないがパソコンを発明した会社でもあった。モニターとキーボードとマウスが付いていたが
当時コスト高で一般消費市場では売れないと判断した。それとコピーマシーンが世界中で売れに売れていて
あまり気にも留めなかった。
これを引き継いだのは弱小企業のApple Computer である。
そして知名度抜群のIBMが構築したパソコン(PC)が市場を数年後あっという間に占有した。このPCを動かすOSはMicrosoftが開発して
Window 98で AppleのMacに数年後追いついた。世界のどこでも無制限でFreeで送り受けができる電子メール機能のおかげで
パソコンは世界中に広まった。
ぼくも覚えているがWin98 のまえのパソコン(PC)でのメールの交信は、コンピュータをよく知っている人が社内の交信希望手紙を見て
それを代行して送ったいた。コマンドを打ち少し待つと画面に何かが出てきて、またコマンドをタイプしこれを
数回繰り返してやっと相手に送信が完了したのだ。
当時のパソコンは図体が大きいがスピードやメモリーは今のスマホと比べても比較にならないほど劣っていた。
Mike Yamamoto